わかる!著作権

著作権の例外6(美術作品)

ねえねえ、コピーちゃん!
なぁに?また著作権を侵害してそうなものでも見つけたの?
実はそうなんだ。昨日美術館に行ったんだけどね、絵にも著作権ってあるわけじゃない?
そりゃあそうね。
絵を展示するのにも展示権がいるんじゃないのかなって。
でも、…
全国の美術館が著作権を侵害してるっていうのか、でしょ。
フフッ

著作権法第四十五条では、「美術の著作物若しくは写真の著作物の原作品の所有者」またはその同意を得たによる展示を許可しています。美術の著作物とは、絵や版画・彫刻などのことをいいます。つまり、美術館では、絵を所有していたり、所有者の同意を得たりしているのですから、それを展示してもよいことになるのです。
 ほかにも、このような美術館などで展示されている美術作品(美術の著作物)を観覧者のために解説するための小冊子に掲載したり(四十七条)、美術作品の所有者がそれを譲渡したり貸与したりしようとするときに、それを複製したり公衆送信したりすることができます(四十八条)。

(美術の著作物等の原作品の所有者による展示)
第四十五条 美術の著作物若しくは写真の著作物の原作品の所有者又はその同意を得た者は、これらの著作物をその原作品により公に展示することができる。
2 前項の規定は、美術の著作物の原作品を街路、公園その他一般公衆に開放されている屋外の場所又は建造物の外壁その他一般公衆の見やすい屋外の場所に恒常的に設置する場合には、適用しない。
(公開の美術の著作物等の利用)
第四十六条 美術の著作物でその原作品が前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。
一 彫刻を増製し、又はその増製物の譲渡により公衆に提供する場合
二 建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合
三 前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置するために複製する場合
四 専ら美術の著作物の複製物の販売を目的として複製し、又はその複製物を販売する場合
(美術の著作物等の展示に伴う複製)
第四十七条 美術の著作物又は写真の著作物の原作品により、第二十五条に規定する権利を害することなく、これらの著作物を公に展示する者は、観覧者のためにこれらの著作物の解説又は紹介をすることを目的とする小冊子にこれらの著作物を掲載することができる。
(美術の著作物等の譲渡等の申出に伴う複製等)
第四十七条の二 美術の著作物又は写真の著作物の原作品又は複製物の所有者その他のこれらの譲渡又は貸与の権原を有する者が、第二十六条の二第一項又は第二十六条の三に規定する権利を害することなく、その原作品又は複製物を譲渡し、又は貸与しようとする場合には、当該権原を有する者又はその委託を受けた者は、その申出の用に供するため、これらの著作物について、複製又は公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)(当該複製により作成される複製物を用いて行うこれらの著作物の複製又は当該公衆送信を受信して行うこれらの著作物の複製を防止し、又は抑止するための措置その他の著作権者の利益を不当に害しないための措置として政令で定める措置を講じて行うものに限る。)を行うことができる。