わかる!著作権

著作権の例外1(私的使用のための複製)

あ、コピーちゃん。イヤホンなんかつけて何してるの?
スマホで私の好きな音楽グループ「カントーボーイズ」の歌を聴いているの。
え?でも、「カントーボーイズ」って配信サイトで 配信とかしてないんでしょ?どうやって聞いているの? もしかして違法サイト?
まさかそんなわけないでしょ。ちゃんと自分で買ったCDを パソコンで取り込んだのよ。
あれ?でも、CDの音楽を取り込むのって「複製」じゃないの?? 「複製」するには「複製権」っていうのがいるんじゃなかったっけ??
でも、CDをスマホに取り込むのなんてみんなやってるわよ。 それに、私が買ったCDなんだから、私が私のスマホに入れる分には 誰も困らないじゃない。
そうなのかなぁ…。

コピーちゃんは著作権を侵害していません。

著作権は、いかなる場合にもその効力を発揮することができるわけでは ありません。著作権法では、これまで説明されてきたような権利が 制限されるような例外がいくつも定められています。
 今回、コピーちゃんの行ったようなこともそのうちの一つです。 著作権法第三十条では、著作物を個人的に又は家庭内その他これに 準ずる限られた範囲内において使用することを「私的使用」と呼び、 著作物を自分で私的使用のために複製することをいくつかの例外を除いて 許可しています。つまり、コピーちゃんはCDを自分が聴くために、 自分で複製したので、コピーちゃんは「私的行為のための複製」を行った ということになり、著作権を侵害していないといえることになるのです。

第二条 
(前略)
十五 複製 印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に 再製することをいい、次に掲げるものについては、それぞれ次に掲げる行為を 含むものとする。

イ 脚本その他これに類する演劇用の著作物 当該著作物の上演、 放送又は有線放送を録音し、又は録画すること。
ロ 建築の著作物 建築に関する図面に従つて建築物を完成すること。 (以下略)
第三十条 著作権の目的となつている著作物 (以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内 その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」 という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が 複製することができる。
一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器 (複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている 機器をいう。)を用いて複製する場合
二 技術的保護手段の回避(第二条第一項第二十号に規定する信号の除去 若しくは改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去 又は改変を除く。)を行うこと又は同号に規定する特定の変換を必要とするよう 変換された著作物、実演、レコード若しくは放送若しくは有線放送に係る音 若しくは影像の復元(著作権等を有する者の意思に基づいて行われるものを除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合
三 著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、 国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して 行うデジタル方式の録音又は録画を、その事実を知りながら行う場合
2 私的使用を目的として、デジタル方式の録音又は録画の機能を有する機器 (放送の業務のための特別の性能その他の私的使用に通常供されない特別の 性能を有するもの及び録音機能付きの電話機その他の本来の機能に附属する機能として 録音又は録画の機能を有するものを除く。)であつて政令で定めるものにより、 当該機器によるデジタル方式の録音又は録画の用に供される記録媒体であつて政令で 定めるものに録音又は録画を行う者は、相当な額の補償金を著作権者に 支払わなければならない。