わかる!著作権

著作権〜二次的著作物の利用・翻訳・翻案〜

ねえねえライト、今読んでたラノベってこの間アニメ化されたやつだよね。
うん。そうだよ。アニメみたらすごい面白かったから、本も買ってみたんだ。
へえ、そんなに面白かったんだ。ラノベとアニメ、どっちのほうが面白い?
うーん。難しいなあ。どちらも同じ作品のはずなのに、それぞれ独特な味わいが出ていて、すごい面白いんだ。
へー。やっぱりラノベとアニメじゃあ全然違うんだね。
そりゃあね。作ってる人も多分違うし。ディレクターがすごく良い味出してると思うんだ。
ふーん。あれ?違う人が作ってるってことはアニメの制作会社がラノベの著者に許可求めたってことだよね。
確かに。でも、これまで学んできた著作権の種類の中には、そんな権利なかったよね。
アニメは本とは違うから、複製権ではないだろうし、上映権とかも違うだろうし、なんて言う権利なのかな。
うーん。わかんないや。

コピーちゃんとライト君が悩んでいるこの権利は、翻訳権、翻案権と呼びます。著作権法第27条では、翻訳権、翻案権は次のように記されています「著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。」
まとめてわかりやすく言うと、翻訳権、翻案権とは著作物を翻訳、編曲、変形、脚色、映画化などをする権利を独占的に持つと言う権利です。これらの経緯を通じて出来上がる著作物を、二次的著作物と呼びます。会話文中で言うと、二次的著作物は原作、つまりライトノベルのアニメ化されたものを指します。また、この場合、原作の著作者と二次的著作物の著作者は別々になります。二次的著作物はアニメだけどはなく、映画やドラマなど、多岐に渡ります。

翻訳権とは著作物を翻訳する権利のことを言います。そのため、ネット上にアップロードされた勝手に翻訳された動画は、翻訳権を侵害している事になりますので、注意しましょう。

第二条
(前略)
十一 二次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう
(翻訳権、翻案権等)
第二十七条 著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する
(二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)
第二十八条 二次的著作物の原著作物の著作者は、当該二次的著作物の利用に関し、この款に規定する権利で当該二次的著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を専有する。
(翻訳、翻案等による利用)
第四十三条 次の各号に掲げる規定により著作物を利用することができる場合には、当該各号に掲げる方法により、当該著作物を当該各号に掲げる規定に従つて利用することができる。
一 第三十条第一項、第三十三条第一項(同条第四項において準用する場合を含む。)、第三十四条第一項又は第三十五条 翻訳、編曲、変形又は翻案
二 第三十一条第一項第一号若しくは第三項後段、第三十二条、第三十六条、第三十七条第一項若しくは第二項、第三十九条第一項、第四十条第二項、第四十一条又は第四十二条 翻訳
三 第三十三条の二第一項 変形又は翻案
四 第三十七条第三項 翻訳、変形又は翻案
五 第三十七条の二 翻訳又は翻案