わかる!著作権

著作権法〜上演・演奏〜

ジャジャーンこれ見て!
うわ、なにこれ。って学校の演劇部じゃん。
うん。演劇部が今度シェイクスピアの劇をやるんだって。で、その招待状
うーん。シェイクスピアかぁ。正直つまんなそう。
そんなことないと思うよ。このシェイクスピア、すごいたくさんの人が関わってるみたいで、演劇部の友達から聞いた話だととても面白そうだったよ。最後には、吹奏楽部による有名な歌の演奏もあるらしいよ
へえ、壮大だなあ。
うん。たくさんの人が関わるうちの学校の一大イベントなんだ
あれ、ちょっと待ってそれ許可とってるの?
許可?何の話?
脚本とか歌の使用許可。最近そういうの厳しいからさ。
うーん。どうだろう。そういう話聞いてはいないな。
それ、一回その友達に聞いてみるのが良いんじゃない?
うん、そうだね。そうするね

学校のイベントでの演劇や演奏。これらはどの学校でも文化祭などで行われていることが多いでしょう。ですが、だからといって法律のことを考えなくて良いわけではありません。例えば、上記の場合は、二つの著作権の種類について考えなければなりません。それは、上演権と演奏権です。二つを簡単に説明すると、著作者が著作物を公衆に直接見せたり聞かせたりできる権利を独占できることを言います。そして、学校でこれらの著作物を使用する場合でも、原則としては許可を取る必要があります。ですが、これには例外があります。第34条より、 お客さんから料金を回収しないで営利を目的とせず、出演者などの上演、上映、演奏または口述する人たちに報酬を支払わない時、公衆に上演、上映、演奏、または口述することができます。ただし注意することは、 脚本や台本のコピーには著作者の許諾がどちらにせよ必要である、ということです。

第二条
(前略)
十六 上演 演奏(歌唱を含む。以下同じ。)以外の方法により著作物を演ずることをいう。
(上演権及び演奏権)
第二十二条 著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。
(営利を目的としない上演等)
第三十八条 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。
2 放送される著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、有線放送し、又は専ら当該放送に係る放送対象地域において受信されることを目的として自動公衆送信(送信可能化のうち、公衆の用に供されている電気通信回線に接続している自動公衆送信装置に情報を入力することによるものを含む。)を行うことができる。
3 放送され、又は有線放送される著作物(放送される著作物が自動公衆送信される場合の当該著作物を含む。)は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、受信装置を用いて公に伝達することができる。通常の家庭用受信装置を用いてする場合も、同様とする。
4 公表された著作物(映画の著作物を除く。)は、営利を目的とせず、かつ、その複製物の貸与を受ける者から料金を受けない場合には、その複製物(映画の著作物において複製されている著作物にあつては、当該映画の著作物の複製物を除く。)の貸与により公衆に提供することができる。
5 映画フィルムその他の視聴覚資料を公衆の利用に供することを目的とする視聴覚教育施設その他の施設(営利を目的として設置されているものを除く。)で政令で定めるもの及び聴覚障害者等の福祉に関する事業を行う者で前条の政令で定めるもの(同条第二号に係るものに限り、営利を目的として当該事業を行うものを除く。)は、公表された映画の著作物を、その複製物の貸与を受ける者から料金を受けない場合には、その複製物の貸与により頒布することができる。この場合において、当該頒布を行う者は、当該映画の著作物又は当該映画の著作物において複製されている著作物につき第二十六条に規定する権利を有する者(第二十八条の規定により第二十六条に規定する権利と同一の権利を有する者を含む。)に相当な額の補償金を支払わなければならない。